新潟県三条市「ものづくりと技術継承」Case 9.
2025年4月15日
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手仕事の技を未来へ。モーションセンサーが拓く“技能継承”の新たな形とは。
使う人が感動する道具を作り続けたい。そのためには、長い経験と修練が必要とされる熟練職人の技を、感覚だけではなく可視化することで、次世代への継承を加速できるのではないだろうか。
動作を可視化するモーションセンサを用いて職人の技術継承に挑む諏訪田製作所の代表が、新しい取り組みと、ものづくりへの想いを語ります。
キヤノンシステムアンドサポートは、ITソリューションを駆使して、ものづくり現場の進化を支援しています。
伝統の技を、未来へ受け継ぐために
金属加工のまち、新潟県三条市。
100年の歴史を誇る刃物メーカー・諏訪田製作所では、熟練職人の“手の技”を次世代へとつなぐための挑戦が続いています。
「諏訪田製作所はだいたい100年ぐらいの会社でして、伝統的な刃物鍛冶を今もずっと脈々と続けています。自分たちの持っている技術をどうやったら前より良くできるか、そしてそれをどう次に伝えていくか――そんな2つのことを常に考えています。(株式会社諏訪田製作所 代表取締役 小林 知行さん)」
伝統を守りながらも、技術の進化に向き合う。その姿勢が、新たな取り組みを生み出しました。
手仕事を“見える化”する ― キヤノンシステムアンドサポートの技術支援
職人の感覚的な技を客観的に解析し、技能継承を体系化する。そのために導入されたのが、キヤノンシステムアンドサポート(以下、キヤノンS&S)が提案するモーションセンサーです。
センサーによって“動き”を数値化することで、これまで感覚に頼ってきた技が、分析可能なデータとして可視化されるようになりました。
現場に生まれた気づきと、学びの循環
導入後、現場では大きな変化が生まれました。
先輩職人の大塚さんは、動作の違いが見えることで「伝わっていなかった部分」が明確になり、指導の質が向上したと語ります。
若手の中村さんは、自らの動きを客観視することで、自分の癖や足りない点を理解し、改善へつなげることができました。
熟練者の感覚は「再現可能なデータ」として蓄積され、教える側と学ぶ側の双方に新たな気づきをもたらします。感覚と理論、経験とデジタル――その融合が、ものづくりの現場に“学びの循環”を生み出しているのです。
技を磨き、伝える。その先にある未来
諏訪田製作所 小林社長は、ものづくりの本質をこう語ります。
「道具を使って物を切るというのは、もともと人に感動を与える行為だと思うんです。その感動が何千年も続いてきたように、これからもお客さんや次の世代に喜んでもらえるものづくりを続けていきたいと思っています。」
職人の技を尊重しながら、デジタルの力で未来へ引き継ぐ。
キヤノンS&Sと諏訪田製作所が取り組むのは、人の感性とテクノロジーが響き合う、新しい“ものづくりの継承”の姿です。