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香川県香南町「校舎の思い出プロジェクト」Case 5.

2024年12月25日

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少子化や老朽化に伴い、全国で学校の建替えや廃校が進んでいます。
取り壊す校舎への感謝とふるさとの思い出を、子供たちの心にいつまで残してあげたい。
「校舎の思い出プロジェクト」を通じて校長先生とプロジェクト担当者が将来の子供たちへ向けた想いを語ります。
キヤノンマーケティングジャパンとぺんてる株式会社は、建て替えや統廃合により取り壊される小学校を対象に、2014年から校舎での最後の思い出づくりをサポートするプロジェクトに共同で取り組み、子どもたちの「思い出づくり」を支援しています。

60年の歴史を胸に刻む、香南小学校の最後の一日

香川県高松市・香南小学校。香南町誕生の時期に建てられ、60年にわたり地域の子どもたちを見守ってきた校舎は、老朽化により移転が決定しました。その知らせを受けた当時の6年生たちは、「全校生で最後の思い出をつくりたい」と願い、プロジェクトへの参加を決意します。
「日ごろ絶対できないことです。本当に貴重な体験ができるというのが、他のイベントと違う良さだと思いました。(香南小学校 黒川校長)」
学校に別れを告げるのではなく、“思い出を残す時間”として過ごす。そこには地域と子どもたちが紡いできた歴史への深い愛情がありました。

校舎そのものをキャンバスに。記憶を形にする取り組み

「校舎の思い出プロジェクト」は、建て替えなどで取り壊される小学校を対象に、校舎全体をキャンバスにして最後の思い出をつくる取り組みです。
子どもたちは壁に自由に絵を描き、その姿をデジタルカメラで記録。2014年からぺんてる株式会社とキヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)が協働し、
画材提供と撮影・印刷支援を通じて、子どもたちの“記憶に残る瞬間”を形にしています。
完成した写真には、夢中で筆を動かす子どもたちの姿と、生き生きとした笑顔が収められました。

“ふるさとを誇りに思える子どもに” 地域が見つめる未来。

少子化が進む香南町では、地域の未来を担う子どもたちに、ふるさとへの愛着や誇りを持って成長してほしいという願いがあります。
黒川校長は、子どもたちへの想いをこう語ります。
「香南町で育って、香南町で学んでよかったと思ってくれたら一番いい。将来どこに行っても、苦しいときに香南町を思い出して頑張れる子どもが育ってほしい。」
プロジェクトで生まれたのは、絵や写真だけではありません。地域がひとつになり、子どもたちの未来を見つめる“絆の時間”でした。

思い出は未来への力 ― 協働が紡ぐ“ふるさとの記憶”

プロジェクトに携わったキヤノンMJの広田さんは、「このプロジェクトを体験した子どもたちが大人になっても、小学校時代の大事な思い出として残り続ける。そして地域の方たちの絆を強める活動であり続けたい。」と、この取り組みが未来にわたって価値を持ち続けると語っています。

校舎を彩った子どもたちの姿は、“ふるさとを想う心”として未来に受け継がれていきます。
キヤノンマーケティングジャパングループは、地域の思い出と絆を未来へ繋ぐ人たちとともに歩み続けます。

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