映像制作支援
業務用映像機器篇
俳優の賀来賢人さんが、キヤノンマーケティングジャパングループの社員にインタビュー。「超ワクワクする未来を実現する会社の、『超ワクワクしている人たち』」を3つのトークテーマから深掘りします。
今回は、映画、ドラマ、報道など、「映像」の裏側を支える2人の、“超ワクワク”する仕事の裏側に迫りました。
賀来: お二人はどんなお仕事を担当されているんですか。
吉川: 私たちは、業務用映像機器で、映像制作や報道の現場を支える仕事を担当しています。
賀来: お二人が考える「映像の美しさ」とは?
吉川: 求められる「美しさ」は色々です。映画やドラマでは質感や空気感を豊かに表現すること、報道では細部までクリアにとらえることが重要です。
賀来: 「撮影現場に寄り添って」それを支えているんですね。
月岡: はい。「美しさ」だけでなく、「使いやすさ」も大切です。現場のヒアリングを重ね、操作性など撮影しやすい商品づくりにつなげています。
賀来: 「プロフェッショナルを支えて」いらっしゃるんですね。
月岡: 失敗が許されない現場を、精度や信頼性の高い映像機器によって支えることをめざしています。
吉川: 中でも災害などの報道現場は、間接的ですが、私たちも人命を支える使命感を持って臨んでいます。
賀来: お話を伺い、また違う視点で映像を見ることができそうです!
現場にとって最適な「映像の美しさ」を考え続ける

それぞれの現場に求められる「映像の美しさ」について、違いを詳しく教えてください。
吉川:例えば大きなスポーツ競技会の中継は、競技の臨場感や選手の表情、スタジアム全体の空気感を高精細に表現することが求められます。さらに、遠くから選手を捉える超高倍率のズームレンズが使われるため、微小な揺れが致命的なブレになってしまいます。そのため、いかに手ブレを抑えつつ、大画面で視聴した際にも圧倒的な解像度と没入感のある映像を表現できるかが問われます。
一方、事件、事故、大規模災害時の報道では「記録として細部までクリアに映す」だけでなく、「各地のさまざまな状況を、迅速かつ正確に伝える」ことが求められます。そのため、全国各地の高性能なロボットカメラを集中制御できるシステムにより、迅速かつクリアな映像を視聴者に届けることで、防災・減災への貢献を実現しています。
このような条件を商品企画へと落とし込む際、どのような点を意識しているのでしょうか。
月岡:先ほどのスポーツ中継や、ドラマ、映画といった映像制作に向けた商品の場合、レンズの明るさ(光を多く取り込めるか)や、表現できる色味、ボケ感などを最も重視しています。報道の場合は「撮れている」ことが一番重要ですので、焦点距離の長さや画像を拡大した際の解像度などを優先することが多いですね。
お客さまへの提案の際、特に難しかったことや、注力したことはありますか。
吉川:高精細放送用レンズの開発においては、開発部門やお客さまと綿密に打ち合わせを重ねた上で、実際のスポーツの現場へ何度も足を運び、お客さまのリアルな声を商品に反映させることに注力しました。
一方、ロボットカメラの集中制御システムを構築した際は、クラウド技術の活用など新しい領域への対応が求められ、開発難易度が高いため、自身の専門知識の習得も必要でした。さらに関係する各部門から「コストを抑えたい」「新しい技術を取り入れたい」といった、さまざまな要望があり、それらを整理した上で、全体最適の観点から技術検証や合意形成を重ねた結果、約2~3年かけてやっと実現することができました。
徹底的に「撮影現場に寄り添う」

現場に寄り添いながら、商品企画を進めるポイントはどんなところにありますか。
月岡:「映像の美しさ」はもちろんですが、現場のスピード感や、決して撮り逃しが許されない状況に応える「確実性」「操作性」をいかに作り込むかがポイントです。
特に、映像制作を担う方々は、非常に繊細な手元の操作が求められるため、操作性に対するこだわりは並大抵ではありません。例えば、ズームやフォーカスを行うコントローラーのボタンの位置調整ひとつとっても、試作品を持ってお客さまのいる撮影現場へ伺い、そこでいただいた声を商品に反映させることで、少しずつご満足いただける形にしていったケースがあります。
こうした「プロならではのこだわり」に気づくためにも、営業だけでなく、商品企画や開発担当も同行し、現場の声を直接ヒアリングしています。それによって初めて、各現場の悩みに寄り添ったご提案ができると考えています。
一般向けの商品と比べて、業務用映像機器の企画の難しさは、どのあたりにあるのでしょうか。
月岡:お客さまのご要望と、商品としての実現性のバランスを見極めるところでしょうか。例えば同じスポーツ中継でも、放送各局で求めるスペックや操作方法が異なります。ご要望にどう応えられるかを日々考えていますが、すべてに応えて仕様を特化するよりも、実は標準のままの方が、その後のアップデートの対応やサービスフォローがしやすい、というメリットがあります。つまり、ご要望をすべて満たすオンリーワンの商品を作ることが、必ずしも正解とは限らないんです。
実際、私たちは商品のプロでありたいと思っていますが、映像制作のプロではありません。ご要望の理由や背景などを含め、分からないことは、おごらず素直にお伺いし、きちんと理解することが、最終的にお客さまの課題解決につながる大切なコミュニケーションになると考えています。
日々の小さな積み重ねがプロフェッショナルを支える

「失敗が許されない」プロフェッショナルに支持されるために、普段から心掛けていることはありますか。
吉川:業務用映像機器は、どんな現場でも、常に安心して使い続けられることが重要です。そのため、撮影前から制作の意図や運用方法を丁寧にヒアリングし、現場で求められる操作性や環境に適応できる放送機材・システムのご提案を心掛けています。
また、導入後も継続的なフォローやサポートを徹底し、トラブルを未然に防ぎ、万が一の際にも運用が止まらない体制を整えています。
こうした日々の中、プロフェッショナルの方々から「キヤノン製品なら安心して任せられる」といったお声をいただけることが、大きな励みですね。商品のスペックや品質だけではなく、提案や導入後のアフターサポートを含め、現場を支えるパートナーとして信頼していただけていると感じます。
月岡:本当に当たり前のことですが、商品のご紹介やテスト導入でデモ機材をお貸出しする際にも、サービス部門と連携して動作点検を徹底することを心掛けています。商品の状態・品質管理も、プロフェッショナルの仕事を支える上で大切なことだからです。
こうした小さな信頼を積み重ね、プロフェッショナルのお客さまから頼りにされる存在であり続けたいです。
映像の力で社会に貢献し、「時代」を未来に伝える
お二人は仕事を通じて、どんな「超ワクワクする未来」を創りたいと考えていますか。
吉川:自分が提案したカメラや撮影システムが、全国規模での防災・減災に貢献し、結果的に人の命を守る一助となったり、時代の一瞬を鮮明に記録し、後世へ残る映像を生み出したりすることに、単に商品を提供する以上のやりがいを感じています。
これからも、多くの人々に魅力的で価値ある映像体験を届け続けられる「超ワクワクする未来」を実現していきたいです。
月岡:私たちのお客さまは、二度と撮れない瞬間、場合によっては歴史資料となり得る映像を撮影しています。そうした現場の一役を担っている責任を感じますし、これからも忘れず意識していきたいと考えています。
そしてこの先も、お客さまとのより深いコミュニケーションで「このレンズ・カメラだから撮れた」と言っていただけるような商品をご提供し、未来に残すべき映像の価値を支え続けていきたいです。
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