気候変動
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基本的な考え方・方針
基本的な考え方
キヤノンマーケティングジャパングループ(以下、キヤノンMJグループ)は、持続可能な社会の実現に向け、「キヤノンMJグループ環境ビジョン2050」およびその中間目標である「キヤノンMJグループ2030年中期環境目標」を策定しています。これらに基づき、自社グループのCO2削減の取り組みに加え、バリューチェーン全体のCO2削減を目指すとともに、商品やサービス提供を通じたCO2排出量削減への貢献にも取り組んでいます。
気候関連情報開示
キヤノンMJは、TCFDのフレームワークに沿って気候関連情報を開示しています。
ガバナンス
気候変動対応の推進体制

取締役会の監督体制
キヤノンMJグループのサステナビリティ推進委員会における討議・決議事項は、経営の根幹に関わる重要事項であり、全社横断的なテーマであるため、取締役会が監督する体制を構築しています。取締役会は、気候変動に関するリスクと機会について少なくとも年1回サステナビリティ推進委員会より報告を受け、気候変動のリスクと機会の取り組みに関する進捗をモニタリングし監督しています。同委員会は、2025年に、TCFD に関する報告を取締役会に1回付議しました。
サステナビリティ推進委員会
気候変動に関する事項は、サステナビリティ推進委員会にて討議しています。気候変動を含むサステナビリティに関わる事項全般について、委員長である代表取締役社長が統括責任を担っています。気候変動が事業に与える影響について少なくとも年1回評価を行い、特定したリスクの最小化と機会の獲得に向けた討議を行っています。
戦略
キヤノンMJグループでは、気候変動が事業にもたらすさまざまなリスクと機会を具体的に把握するためにシナリオ分析を実施しています。シナリオ分析では、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の1.5℃(RCP1.9)シナリオおよび4℃(RCP8.5)シナリオに加え、IEAのSDSシナリオを用いています。全社共通に関わるリスクと機会および、キヤノンMJグループの主要な事業のうち気候変動に与える影響が大きい事業に関わるリスクと機会を分析し、リスクと機会の顕在時期を短期・中期・長期の時間軸で特定しています。分析の内容については毎年見直し、必要に応じてアップデートを行っています。


リスク管理
気候変動に関する事項を所管するサステナビリティ推進部は、グループ会社内の関係部署と連携の上、気候変動の影響によるリスクと機会の特定を主導し、状況の把握を行います。さらに、それぞれのリスクと機会に対する対応・対策を検討し、サステナビリティ推進委員会に報告付議します。特定した気候変動の影響と内容に応じて全社リスク管理部門に対しても報告・提言を行うことで気候変動の影響を全社リスクマネジメントに統合する役割を担っています。
リスク管理プロセス
指標および目標
キヤノンMJグループは、2022年より「キヤノンMJグループ環境ビジョン2050」とその中間目標である「キヤノンMJグループ2030年中期環境目標」を掲げています。「キヤノンMJグループ2030年中期環境目標」における「カーボンニュートラルの実現」の指標を、SBTi※の基準に沿って取り組んでいます。
2025年の排出実績は、以下のとおりです。スコープ1、スコープ2、スコープ3のデータは第三者保証を取得しています。
| 指標 | 2030年度目標 | 2025年度実績 | 2025年度排出量実績 |
|---|---|---|---|
| GHG排出量削減率 (基準年 2022年) |
スコープ1、スコープ2 42%削減 | 22.6%減 | 23,620 t-CO2 |
| スコープ3(カテゴリー1、11)25%削減 | 3.0%減 | 626,405 t-CO2 |
取り組み
事業を通じたお客さまのCO2削減への貢献
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脱炭素経営支援「CO2排出量算定支援サービス」の開始
キヤノンS&Sでは、中小企業の脱炭素経営への取り組みの基礎となるCO2排出量の算定・可視化を支援する「CO2排出量算定支援サービス」を2025年6月より開始しました。 -
カーボンニュートラルな電力を提供するサービスの実施
キヤノンITSが所有・運営する「西東京データセンター」では、再生可能エネルギーの活用によりCO2排出抑制などの環境価値を提供するサービスを実施しています。お客さまは非化石証書をキヤノンITSから購入することで、電力利用によるCO2排出を実質的に低減することができます。

スコープ1、スコープ2排出量削減に向けた取り組み
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データセンターとオフィスで進む省エネ対策
キヤノンITSが所有・運営する「西東京データセンター」 1号棟、2号棟は、高度な安全管理のもと、高効率・低エネルギーで運営しています。これにより、地球温暖化対策の推進体制が特に優れた事業所として、1号棟は2021年に、2号棟は2023年に東京都環境局の「優良特定地球温暖化対策事業所」(準トップレベル事業所)に認定されました。さらに2025年は、1号棟、2号棟共に、より上位の認定である「優良特定地球温暖化対策事業所」(トップレベル事業所)に認定されました。お客さまが保有するオンプレミスのサーバーを、当社グループが提供するクラウドやデータセンターにシフトいただくことにより、お客さまの省エネルギーに貢献しています。
また、キヤノンMJグループの全国各拠点において、照明・空調の節電対策、LED照明などの省エネ設備の導入、社有車のカーシェアリングの導入、ノー残業デーの徹底等、オフィスや働き方の改善による省エネ活動を継続的に推進しています。

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再エネ利用の拡大による環境負荷低減
キヤノンMJの本社、自社ビル等を含む4拠点(キヤノンSタワー、キヤノン港南ビル、幕張事業所、熊本ビル)および、 クオリサイトテクノロジーズが運営する「名護データセンター」において、使用電力量に相当するトラッキング付きFIT非化石証書の活用やオンサイトPPA等により、使用電力の実質再生可能エネルギー100%を実現しています(本社、自社ビル等を含む4拠点は2022年4月より、「名護データセンター」は2023年6月より実現)。また、2025年10月には、「西東京データセンター」2号棟に太陽光発電設備を導入し発電量の検証を開始しました。再生可能エネルギーの活用により、環境負荷のさらなる低減を目指しています。

スコープ3排出量削減に向けた取り組み
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サプライヤーのCO2排出量削減を支援
キヤノンMJグループでは、自らの事業活動にとどまらず、原材料や部品の製造、販売店等への輸送、お客さまでの使用、さらには廃棄・リサイクルに至るまで、ライフサイクル全体を通じた気候変動への影響を捉え、サプライチェーン全体でのCO2排出量削減に取り組んでいます。スコープ3削減施策の一つとして、2024年より主要サプライヤーを対象に、 CO2排出量削減に関するアンケートを継続的に実施しています。さらに2026年からは、アンケートに基づくサプライ ヤーのCO2算定の取り組み状況に応じた算定支援を開始しました。サプライヤーとのエンゲージメントを継続し、サプライチェーン全体のCO2排出量削減を目指します。 -
物流改善によるCO2排出量の削減
キヤノンMJでは、物流の「2024年問題」を契機にカメラ、レンズ、プリンター等のコンスーマ製品の物流改善を推進しています。ステークホルダーとの協議を重ね、輸送積載効率、配送方法、返品運用等の見直しを実施し、自社のみならず物流事業者の労働環境改善にも貢献しました。2024年は、当社倉庫と取引先倉庫間の輸送・配送において車両台数約400台を削減し、2025年にはさらに45台を削減することで、物流に伴うCO2排出量を削減しました。今後、グループ会社内への展開によりさらなる物流改善を進めていきます。
地球温暖化対策計画書
キヤノンMJは、東京都の「温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度」に基づき、「地球温暖化対策計画書」を作成し、東京都に提出しております。同制度の対象事業所であるキヤノンMJ本社(キヤノン S タワー)について、下記の通り公表致します。
気候変動イニシアティブ(JCI)
キヤノンMJは、気候変動イニシアティブ(JCI)の「脱炭素化をめざす世界の最前線に日本から参加する」という宣言に賛同し、2023年3月から参加しています。