革新的な魚類の品種改良技術によって新しい養殖魚の開発と量産に取り組むさかなドリームに出資
2025年9月2日
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:足立正親、以下キヤノンMJ)は、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」を通じて、水産スタートアップの株式会社さかなドリーム(本社:千葉県館山市、代表取締役CEO:細谷 俊一郎、以下さかなドリーム)に出資しました。本出資により、さかなドリームの革新的な品種改良技術とキヤノンMJのイメージングおよびIT技術、さらにキヤノンMJが進めるオープンイノベーションによるAIテクノロジーを融合し、養殖業の高付加価値化を実現することで、持続可能な日本の水産業の推進を目指します。


さかなドリームは、「世界一旨い魚を創り、届ける」という理念のもと、日本近海に生息する4,000種以上の魚の中から、市場に流通していない際立った味わいを持つ希少魚などを選定し、東京海洋大学発の品種改良技術を用いて、新しい養殖魚の開発と量産に取り組んでいます。 日本の水産業は、天然漁獲量の減少や担い手不足、主要養殖魚のコモディティ化※1といった課題に直面しています。さかなドリームは、革新的な品種改良技術によって育成期間とコストを大幅に削減し、希少で美味しい養殖魚を安定的に供給することで、これらの課題解決を目指しています。 第一弾商品となる、アジ科の希少魚「カイワリ」と南房総産「金アジ」を両親に持つ世界初の養殖魚「夢あじ」は、天然の一級品に匹敵する味わいが評価され、「ミシュランガイド」で星を獲得した飲食店などでも提供されるなど、市場から高い支持を得ています。
キヤノンMJグループは、未来志向で社会課題を解決するため、最先端の技術やビジネスアイデアの探索とオープンイノベーションを推進し、新たな価値創造に取り組んでいます。
「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」は、投資領域の一つとして「Emerging Industries(社会の課題解決を実現する革新的な技術を用いた新たな産業の創出)」を掲げています。
今回、さかなドリームが有する高度な品種改良技術が日本の水産業に新たな価値をもたらし、グローバル市場における持続可能な食の供給を実現する可能性に加え、経営陣の明確なビジョンと高い実行力に着目し、資金調達に参加しました。
本出資により、さかなドリームの品種改良技術とキヤノンMJのイメージングおよびIT技術、さらにキヤノンMJが進めるオープンイノベーションによるAIテクノロジーを融合し、養殖業の高付加価値化の実現を目指します。日本の豊かな食文化を守りながら、その魅力を世界へ発信することで、持続可能な社会の実現に取り組みます。
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養殖業で主に扱われている魚種が、差別化が難しくなり、似たような品質・価格で市場に出回っている状態
さかなドリーム概要
- 会社名
- 株式会社さかなドリーム
- 設立年月日
- 2023年7月
- 所在地
- 千葉県館山市湊493番地19 レアージュ館山オーシャンタワー1303
- 代表者
- 細谷 俊一郎
- 事業内容
- 新規養殖魚の開発・生産・販売
関連情報
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