今年度助成団体の活動
NPO法人棚田LOVERS
私たちは2007年から、「美しい棚田を未来の子どもたちにつなげたい」という想いで、活動を続けています。町内外の方と共に、里山の象徴である棚田の保全を通じて生物多様性の保全活動を18年間実践してきました。
棚田はお米を育てるだけでなく、美しい景観や環境保全、気象災害の軽減、生物多様性保全など、重要な機能を持っています。しかし、全国の棚田地域では過疎・高齢化、後継者不足、鳥獣害などにより、耕作放棄田も増え続けています。だからこそ、私たちはお米を育てる体験や自然体験を通じて、命や自然の大切さ、食の重要性を次世代に伝え続けています。
プロジェクトへの想い
専門家と協力し、生物多様性の価値や保全活動の効果を実証する調査活動を行います。その結果をもとに「生物多様性棚田活動戦略」をさらに改訂し、20年の集大成として完成させ、広く普及・啓発します。そして、「自然共生サイト」認定を目指します。


特定非営利活動法人おおいた環境保全フォーラム
私たちおおいた環境保全フォーラムは、豊かな大分の自然を将来の世代に残すための保全活動に取り組んでいます。主な取り組み内容は以下です。
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⽣物多様性の管理保全活動
(1)元猿海岸保全活動:産卵、孵化時期に漂着プラスチックゴミを中心に、地域住⺠と協働で定期的に海岸清掃を実施します。
(2)ウミガメ⽣態調査:漁業で誤って捕獲された個体を⼀時的に保護・飼養し、プラスチック誤飲や個体識別情報等の調査を実施します。
(3)グンバイヒルガオ保全活動:市民や市内小学校と協力し、グンバイヒルガオの増殖活動や外来植物の駆除を実施します。 -
持続可能な維持管理体制︓地域住⺠との連携、協働体制を構築します。
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⼈材育成︓市内⼩学校と連携し体験型環境教育プログラムを実施します。
プロジェクトへの想い
海との関わりが希薄化し荒廃しつつある海の⽣態系を再⽣し、豊かな⽣態系を地域資源として保全します。
次の世代に継承することを⽬的に、地域⼀体で持続可能な活動体制を構築し、⾃然共⽣サイトへの登録を⽬指します。


特定非営利活動法人はちろうプロジェクト
秋田県の八郎湖流域をフィールドに、未来の八郎湖再生を担う人材を育てる活動をしています。近年は下記の活動に特に力を入れています。
(1)環八郎湖環境学習:流域の小・中学校、高校、大学などを対象に八郎湖の現状を伝えています。
(2)八郎潟モグリウム:八郎潟干拓前の水草を復活させ、水槽で育てながら生きものを観察しています。
(3)はちプロ学生部:八郎湖に関心を持つ大学生を集め、一緒に活動をしています。
2023年度あきた環境大賞、2024年度環境省・地域環境保全功労者(団体)に選ばれました。
プロジェクトへの想い
これまで八郎湖の環境に関心を向ける子ども・若者を増やし、生物多様性復元に向けた取り組みを進めてきました。「自然共生サイト」認定を目指す活動を通して、八郎湖を地域の宝として見直していきたいと思います。


NPO法人河北潟湖沼研究所
河北潟は、もともとヤマトシジミ貝や、ウナギがとれる豊かな汽水湖でしたが、湖の約3分の2が干拓され、水質が著しく悪くなりました。一方で新しくできた干拓地には猛禽類のチュウヒをはじめ、カエルやヘビ、タヌキなど多くの生きものの生息場所にもなりました。私たちは現在の河北潟の姿と、より豊かで人にも利用されていた過去の河北潟の姿を重ねあわせ、河北潟の環境を守りより良くすること、そして活用することで持続可能な地域をつくることを目指して活動しています。
プロジェクトへの想い
令和6年能登半島地震により、河北潟干拓地の堤防が沈下したことで多くの水辺植生が失われました。今後の植生の復元が課題です。現状の推移を注意深く観察するとともに、生物多様性と自然再生の視点を加えたかたちで堤防改修事業がすすめられるよう現地調査に基づいた提案を国や自治体に行い、湖岸の植生の復元を進めたいと思います。


特定非営利活動法人 自然回復を試みる会ビオトープ孟子
海南市の東北部、紀の川市との境界にある海南市北野上地区の孟子不動谷を活動拠点として、水田の耕作放棄により寸断されつつある稲作水系の復元を目指した自然再生活動(水辺ビオトープ・無農薬水田・ふゆみずたんぼ)を行っています。また、高野山奥の院御廟用黒炭の生産のための炭焼き及び炭材獲得のための雑木林の間伐による里山薪炭林の自然再生活動(やすゆき公園及び不動谷内間伐地)を行いつつ、自然再生エリアの豊かな生物多様性を活用して日本ユネスコ未来遺産運動(子どもたちの環境学習活動)を継続しています。
プロジェクトへの想い
5年前から一気に耕作放棄されてしまった不動谷入口付近の耕作放棄地の一部を借り上げ、乾燥した地目は「ソバ畑」、湿潤な地目は「ふゆみずたんぼ」として管理しています。法人独自でモニタリング調査を行うかたわら、研究機関(大学・博物館等)に調査研究活動を行っていただけるように働きかけることにより、孟子不動谷の里山自然のすばらしさを広く発信していきたいと考えています。

