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「銀行の業務効率化で、地域の暮らしを支える」金融バックオフィス改革に挑み続ける営業の想い

2026年3月19日

プリマジェスト ソリューションビジネス本部 蒲生 秀和

デジタル化が進む一方で、いまだ「紙」の手続きが根強く残る金融機関のバックオフィス。こうした現場において、デジタルとアナログを融合させたソリューションを駆使してお客さまのDXを支援しているのが、キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)グループの株式会社プリマジェスト(以下、プリマジェスト)だ。

同社において、20年以上にわたり金融機関向けのソリューション営業を担当してきた蒲生 秀和(かもう ひでかず)は、「地域の役に立ちたい」という想いを原動力に、全国の金融機関に寄り添い、現場の業務効率化に貢献している。

いま彼が目指すのは、デジタルとアナログが共存しながら人が生き生きと働く未来だ。変わりゆく金融のかたちと、そこで働く人々を支える蒲生の情熱の源泉に迫る。

金融バックオフィスの業務効率化を、ワンストップで支える

プリマジェスト ソリューションビジネス本部 蒲生 秀和

銀行をはじめとする金融機関では、口座開設、各種申請、税金の納付など、さまざまな業務において、「紙」による手続きは依然として多い。各拠点に集まる紙書類の処理を一手に引き受けるバックオフィスセンターが存在し、そこで日々、膨大な事務作業が行われている。

「近年は徐々にデジタル化も進んでいますが、法令や制度上、紙を前提とした業務もいまなお残っており、現在は紙とデジタルが併存しています。両者をどのように組み合わせて業務を効率化していくか。そこに課題を感じている金融機関は少なくありません」

さらに、大きな業界課題として慢性的な人手不足があると蒲生は話す。

「業界問わず、労働人口の減少により人材確保は年々難しくなっています。特に金融業界では、事務作業に高度な専門知識が求められるため、限られた人員で業務を回しながら、人材を育成していくことが急務です」

蒲生が所属するプリマジェストは、こうした金融機関の課題に寄り添い、現場の変革を支える企業だ。

主力サービスは、紙書類を高速スキャナーで読み取ってデータ化し、そのデジタルデータを活用して業務の効率化・最適化を実現するイメージソリューション。ハードウエア・SI(システム設計・構築)・BPO(業務代行)の3領域により、ワンストップでソリューションを提供できるのが強みだ。

プリマジェストのイメージソリューションを支える3つの領域

「ハードウエアについては、大量の帳票を高速で画像化し、文字情報を正確に読み取るスキャナーや、その読み取り内容に応じて紙情報を用途別に仕分ける分類機といった専用機器を、自社で設計から製造、保守まで一貫して手がけています。紙を1分間に300枚、機種によっては600枚のスキャンが可能な高性能機もあり、これを自社開発している会社は、国内でほぼ類を見ません。

紙情報を読み取った後のデータ入力やシステム連携といったSI領域では、銀行の帳票処理や税公金業務など、それぞれの業務に合わせて最適なシステムを設計しています。

さらに、そうして培ってきた銀行業務の知見・ノウハウを生かし、近年ではセンター業務を代行するBPOサービスも展開しています」

大量の事務処理を『速く、正確に』実行する一気通貫の支援体制と現場に根ざした姿勢は、業界に高く評価され、OCR(※)の分野では国内トップクラス、メガバンクや全国各地の主要な地方銀行の税金関連システムでは全国の半数以上のシェアを誇る。

「プリマジェストはお客さまの業務を深く理解し、一つひとつ丁寧に向き合う姿勢を大切にしています。そうした積み重ねが、お客さまからの厚い信頼や評価につながっていると考えています」

  • OCR(Optical Character Recognition)…光学文字認識。紙の書類に書かれた文字をスキャナーなどで読み取り、デジタルの文字データに変換する技術のこと

キャリアの根底にある「地域に貢献したい」という想い

プリマジェスト ソリューションビジネス本部 蒲生 秀和

では、蒲生は具体的にどのようなキャリアを歩んできたのだろうか。

「九州出身ということもあり、漠然と地元で働きたいという想いから、最初は福岡で地方自治体向けのシステム開発を手がける会社に就職しました。そこで約10年営業として働いていたのですが、ちょうどその頃からITがあらゆる業界に本格的に広がりはじめたこともあり、自治体だけでなく、民間分野にもチャレンジしたいと考えるようになったんです」

そうしてプリマジェストに転職し、保険やクレジットなど、多種多様な金融機関の業務支援に営業として携わるようになった蒲生。自治体と向き合っていた前職とは環境も文化も異なり、当初は戸惑うことも多かったという。

「金融機関ならではのルールや法制度など、非常に専門性を要する領域で、当初は分からないことの連続でした。先輩方に教えていただきながら、自分でも調べて学習を重ねる。そうやって知識を積み上げていく毎日でしたね」

ただ、少しずつ仕事を覚える中で、次第に「もっと地域の役に立ちたい」という気持ちが強くなっていった。

「地域の金融機関は、そこで生活する人々のお金の流れを支える大切なインフラであると気づいたんです。その“止めてはいけない仕事”をしっかりと支えることは、間接的ではあっても地域の暮らしに貢献することにつながる。それこそが、自分が本当にやりたいことだと感じるようになりました」

正解がないからこそ面白い。各地域に合わせたオーダーメイドの提案

プリマジェスト ソリューションビジネス本部 蒲生 秀和

そんな中、自分の仕事に大きな手応えを感じるできごとがあった。地方銀行向けの税金業務システムの拡販を任されたのだ。

「税金を納めるとき、どの金融機関を使っても正しく該当の自治体に納められることは、利用者からすれば“当たり前”ですよね。しかし実は、それは金融機関の適切な手続きによって支えられています。納付書の情報を基に、自治体ごとに異なる様式やルールに対応する煩雑な処理を金融機関側で行っているのです。

当時私は、この処理を支えるシステムの提案を担うことになりました。納付書を読み取り、全国の自治体ごとに金額の集計と納付書の仕分けを高速かつ正確に行うもので、いまでこそ多くの金融機関に導入されていますが、当時はまだまだ未開拓の状態。全国各地の地方銀行を一軒一軒訪ね歩いて、お客さまに提案する日々でした」

しかし、ここでこれまでの経験が思わぬ形で生きた。前職で自治体側の税金業務システムに携わっていたため、銀行から送られたデータが、その先の自治体でどう処理されるかという流れまでを、俯瞰して捉えることができたのだ。

「“点”の経験が“線”になった瞬間でした。税金が金融機関、そして自治体でどのように処理され、どこに課題が生まれやすいのか、一連のシステムのあるべき姿が見えたように感じたんです。そこからですね、この仕事に手応えを感じ、一層のめり込むようになったのは」

そうして蒲生は、さまざまな金融機関の税金業務支援に積極的に取り組んだ。

「税金業務のシステムには、決まった正解があるわけではありません。自治体によって扱う税金や料金の種類、納付書のフォーマットも異なりますし、地方銀行側も、市町村の地理的条件、物流体制、自治体との契約形態などが異なります。だからこそ、個々の状況に合わせてシステムをオーダーメイドで設計する必要がある。大変ですが、同時にすごく面白いところでもあります」

一つひとつの金融機関・地域の状況を深く知ることは決して容易ではない。それでも蒲生は、全国47都道府県を飛び回り、それぞれの現場の課題に丁寧に向き合い、お客さまとの信頼関係を育みながら課題を解決していった。

地方銀行からメガバンクへ。広がる社会貢献のフィールド

プリマジェスト ソリューションビジネス本部 蒲生 秀和

地域に根ざした税金業務の仕組みづくりに尽力してきた蒲生は、2023年に新たなステージへと踏み出した。メガバンクを中心に、政府系金融機関やネット銀行、カード会社など多様な金融機関へのシステム営業を担当することになったのだ。

これらの金融機関では近年、BPOに対するニーズが急激に高まっているという。

「業務の高度化・複雑化が進み、人手不足も深刻化する中で、バックオフィス業務を全て内製で抱え続けることは、たとえメガバンクであっても大きな負担です。そこで、事務作業を外部パートナーに任せ、行員は本来注力すべき業務に集中する、という考え方が広がってきています」

その状況を受け、蒲生は現在、メガバンク向けのBPOサービスを営業として数多く手がけている。お客さまに必要な体制づくりなど、その取り組みを支えるのは、全国各地の地方銀行と向き合ってきたこれまでの豊富な経験だ。

「メガバンクは、大規模都市圏を中心に全国展開していますが、規模は違えど、各店舗がその地域に寄り添った業務を行っているという本質は、地方銀行と変わりません」

地方銀行担当時代に培った知見や、他行の事例といった情報の“引き出し”を持っていること。それは、お客さまの課題に寄り添う営業担当としての、何にも代えがたい強みとなっている。

キヤノンMJグループとの連携で描く、金融の未来

プリマジェスト ソリューションビジネス本部 蒲生 秀和

「全国各地に足を運ぶと、至るところでお客さまの店舗を目にします。その光景に出合うたび『ああ、自分たちの仕事がこの街でも役に立っているんだ』と実感するんです」

そんな蒲生がこれから挑戦したいと考えているのは、2024年にプリマジェストが一員となったキヤノンMJグループとの連携だ。

「キヤノンMJやキヤノンITソリューションズなど、金融業界にお客さまを持つ各社と定期的に意見交換をしています。顧客基盤を広く築いているキヤノンMJグループと、業務知見に強みのあるプリマジェストが力を合わせれば、お互いの製品やサービス、ネットワークを通じて、より幅広いお客さまの課題解決を深く支えることができる。そうした連携をもっと加速させていきたいですね」

それには、今後を担う次世代の育成も欠かせない。自身の経験・知見を積極的に共有する一方で、若手の柔軟な発想を取り入れ、生成AIなどの新しいテクノロジーを活用しながら、さらなる価値を生み出したいと考えている。

「DXやAI活用が進んでも、『人にしかできない仕事』が必ずあります。デジタルの力によって業務を効率化し、現場の方々がゆとりを持って笑顔で働ける環境づくりに寄り添っていきたいです」

それが、プリマジェストのミッション『人とデジタルの新しい関係をデザインし、最適なビジネスプロセスを実現する』の自分なりの解釈だと、蒲生は語る。

現場を支えることは、その先にある地域の暮らしを支えること。彼は地域の豊かな未来を見据えながら、いまこの瞬間も、人々の生活を静かに、そして力強く支え続けている。

結果はどうあれ、やりきることができれば後悔はしない。この信念を胸に、蒲生は日々、全力でチャレンジし続けている。
「全力に悔いなし」の文字を掲げる蒲生

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