人材育成
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キヤノンマーケティングジャパングループ(以下、キヤノンMJグループ)では、性別、年齢、学歴にとらわれず、仕事の成果や意識、行動に対して公平・公正に評価を行うことを基本方針としております。人材育成も同様の考えのもと、全社員向けのITリテラシー教育や各階層別教育等を用意しており、主体的に取り組む社員に対して、フェアに教育の機会を設けています。
また、2021年からは長期経営構想に掲げた人材の高度化を実現するために、「人材のありたい姿」を定義し、積極的な人材育成に取り組んでいます。
人材のありたい姿
“進取の気性を発揮し、新たな価値創造で選ばれ続けるプロフェッショナルな人材”
人材育成方針
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キヤノンの行動指針である「三自の精神」に基づき、当事者意識を持って学べる環境を作ります。
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「ありたい姿」と現状とのギャップを明らかにし、その差を埋めるためのステップをデザインします。
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学びの基礎として、とことん「考える」こと、最後まで諦めずに「考え抜くこと」を求めます。
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人は経験で育つという基本的考えに立ち、研修の場だけでなく、実践でチャレンジする機会を創出します。
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お互いの意見を尊重し時にぶつけ合うことで、教え・教えられる、育て・育てられる環境を作ります。
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人材の多様化は人材育成にもつながります。
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<目指す行動変容>
ロゴに込めた思い

学ぶ、挑む、そして変わり続けるキヤノンMJグループになろう!という思いを込めました。
三自の精神をベースに自ら学び続けること、その培った知識を活かして新しい業務や仕事にチャレンジする。それによって変革を成し遂げる。そこからまた新たな学びがはじまる。そういった経験を重ねていくことで人は育っていきます。社員には積極的な学びによる成長と、それによる行動変容を求めます。
個人の成長を組織・会社の成長につなげ、お客さまや社会から選ばれ続ける存在を目指してまいります。
本ロゴは、人材育成方針の“最後まで諦めずに考える”というワードからインスピレーションを受け、途切れる事なく考え続ける、無限の可能性といったイメージを表現しています。
学びの充実
キヤノンMJでは全職種共通の基礎教育と各分野での専門性を高め部門を牽引する人材を輩出するための教育を行っています。

基礎教育
「学ぶ・挑む・変わる」を目指す行動変容として、「自律的に学習」し、それを活かして「新たな仕事にチャレンジ」し、その結果として「何かを変える・あるいは自らが変わる」、というサイクルを目指しています。新入社員研修や各階層別研修は、変化のタイミングを挑むチャンスと捉え、マインドセットとスキルインプットを行います。これらは、「考える力・実行する力・人を巻き込む力」を段階的に定義した人材育成体系をもとに実施しており、ロジカルシンキング・マーケティング・会計・戦略などのビジネススキルに加えてデザイン思考やキャリア教育、人材育成などを段階的に習得できるようにしています。このほか、資格取得支援制度や通信教育、eラーニングなど学びの場を多彩に取り揃え成長を支援しています。また、ITスキル強化に向けて、ITパスポート、DX検定・DXビジネス検定の全社一斉受検を実施したほか、データの取り扱いに特化したデータリテラシー教育の全社員受講などに取り組んでいます。
教育・研修体系
研修は、ステージアップした際のトランジション(移行)を支援する階層別研修と、社員のスキル向上を目的とした全社員教育があります。階層別研修では、求められる役割や行動、スキルを明示し、具体的なありたい姿を目指します。全社員教育では、誰もが三自の精神を発揮して自己研鑽が図れるよう、ビジネススキル向上を目的とした通信教育やDX教育メニュー等を会社として多数用意し、社員一人ひとりの自己研鑽を後押しし、学び続ける風土醸成に取り組んでいます。

各階層で求められる基礎的なビジネススキルは、体系化した階層別研修によりプロモーションしたタイミングでインプットし、実践の場で身に付けるよう組み立てています。カッツモデル※をベースとして、コンセプチュアルスキル・テクニカルスキル・ヒューマンスキルを磨くことを目指しています。また、階層別研修に限らず、日常的なビジネススキルアップ支援のために、通信教育や外部セミナーの受講など多彩なプログラムで自発的な学びの機会も用意しています。
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経営学者ロバート・L・カッツが提唱した組織の管理者に求めるスキルを定義したもの

専門教育
経営人材の育成
次期経営人材は、代表取締役社長を議長とし、社外取締役と社内取締役で構成された指名・報酬委員会で決定され、また、その候補者となる人材の育成については、人材戦略委員会において議論されます。重要ポジションへの任用や選抜研修への参加など具体的な検討が行われ、長期にわたる経営人材育成の仕組みを構築しています。

選抜研修
選抜研修は、部長クラスの選抜であるQuorum12を2014年から、課長クラスの選抜であるQuorum15を2019年から開催しています。ビジネススクールでのスキル強化に加え、2024年からは他社で経営の実践を学ぶ越境学習も取り入れました。実践的な学びと、リベラルアーツによる人間力強化で次世代の経営人材育成を進めています。
専門人材の高度化
2025年4月より、デジタルスキル標準(DSS)を活用した高度ITS人材認定制度をスタートしました。本制度では、知識の保有と実績の2つの側面から審査を行い、レベル4以上の高度ITS人材をDXエキスパートとして認定します。レベル3の人材は高度ITS人材の候補者であるDXキャンディデイトとして扱い、高度人材に向けて育成施策を実施していきます。
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デジタルスキル標準:2022年経済産業省とIPAが発表したデジタル時代に必要なスキルの定義


キャリア形成支援
キヤノンMJでは、「社員が自律的に自らのキャリアを考え、目指すべきキャリアに向けて主体的に業務に取り組むことによる働きがいの向上と、自律した社員により活性化された組織風土の醸成」を目的に、社員のキャリア形成支援に取り組んでいます。
上司・部下間による定期的なキャリア面談のほか、専任のキャリアコンサルタント(国家資格保有)によるキャリア相談の実施、また階層別、年代別のキャリアセミナーを開催し、社員のキャリア自律の実現を支援しています。

キャリア形成支援施策
年代別キャリア研修およびキャリア面談
各々の年代に合わせたキャリア研修と、社内キャリアコンサルタントとの個別面談
新任ライン管理職向けキャリア研修およびキャリア面談
部下支援のための管理職向けキャリア研修と、社内キャリアコンサルタントとの個別面談
キャリア相談(随時受付)
社内キャリアコンサルタントとのキャリア相談
イベント後面談
イベント(異動・昇進・復職・等)に合わせた、社内キャリアコンサルタントとの個別面談
「部下と上司のキャリア面談」
年1回行う、職場の上司とのキャリア面談

社内公募制度
自らのキャリア形成を積極的に考えることも大切です。キヤノンMJグループでは、新しいポジションに果敢にチャレンジすることを促すとともに、グループ内における人材の活性化を図ることを目的として、社内公募制度「JOBS(Job Opening Bulletin System)」を実施しています。JOBSとは、部門・法人を跨いだ異動・新しいポジションに立候補することのできる制度です。また、“自らの意志に基づいた挑戦の機会”を提供する「社内FA制度」の運用もスタートしました。
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FA(フリーエージェント)権:社員が自らのキャリアや希望する職務について意志表示ができる権利