page2026 キヤノンブース レポート
印刷メディアビジネスの総合イベント「page2026」出展印刷ビジネスに変革をもたらすキヤノンのテクノロジーとソリューション
- イベント名
- page2026
- 会期
- 2026年2月18日(水)~20日(金)
- 開催場所
- 東京・池袋サンシャインシティコンベンションセンター
- 主催
- 公益社団法人日本印刷技術協会
イベント概要
キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)は、2026年2月18~20日まで東京・池袋のサンシャインシティコンベンションセンターで開催された印刷メディアビジネスの総合イベント「page2026」に出展しました。キヤノンブースは「印刷ビジネスに変革を ~インクジェットが切り拓く未来~」をテーマに、生産性向上やビジネス発展を支援する「varioPRINT iXシリーズ」をはじめとするインクジェット印刷機と、生産現場の自動化や省力化を推進する「imagePRESS Vシリーズ」を中心とした各種ソリューションの展示・紹介を行いました。
「imagePRESS Vシリーズ」が導く 印刷業務の課題解決
労働力不足といった社会的課題やニーズの細分化を背景とした「多品種小ロット・短納期化」は、もはや印刷業にとって避けて通れない潮流です。印刷業の持続可能性が問われる今、現場には自動化・省力化に加え、経験に頼らない仕組みづくりや高付加価値の創出が求められています。キヤノンMJは、こうした複合的な課題に対し、個々の現場に寄り添い、最適な解決策を提案しています。
その一例が、カラーオンデマンドプリンター「imagePRESS V1000」に、印刷業務の自動化・省力化を推進するインラインオプションを組み合わせたソリューションです。

例えば「除電ユニット」は、オンデマンドプリンター特有の課題である、排紙部での用紙の静電気による貼り付きや積載の乱れを解消します。さらに、除電量の自動設定や環境に応じた自動調整にも対応したことで、オペレーターの作業負荷を軽減し、後工程へのスムーズな移行を実現します。
また、RIP画像を基準に、汚れやスジ、位置ずれ、色味変動の検出に加え、コード類の可読検査や表裏・連番一致検査までを等速で行う「インスペクションユニット」は、目視検査の負荷とバラつきを排除して生産性を高めるだけでなく、クライアントへ「全数検品」という付加価値を提供します。

さらに、印刷前や印刷中の色味調整や表裏合わせを自動化する「センシングユニット」は印刷品質の標準化を図り、オペレーターの拘束時間を削減。また、印刷時の熱による用紙の波打ちを防ぐ「冷却ユニット」※は、後工程の手間を省き安定稼働を支えます。
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「imagePRESS V1000」は冷却ユニットを標準装備
導入事例コーナーでは、実際にデジタル印刷機を導入している10社の事例を展示しました。「imagePRESS Vシリーズ」ならではの高品位な販促グッズや封筒印刷、さらに「varioPRINTシリーズ」を活用した同人誌印刷など、プリンターごとの特徴を生かした、印刷における付加価値創出のヒントを提示しました。


また、ワークフロー管理システム「PRISMA」のコーナーでは、遠隔操作や稼働データの分析ソリューションを紹介。単なるジョブ操作にとどまらず、作業の質を高め経営判断を支援するツールとしての価値をアピールしました。
なお、隣接するホリゾンブースでは、「imagePRESS V900」と、同社のダイカッターを接続した「プリンターインラインダイカットシステム」の実演が行われました。需要が急増している「トレーディングカード」の印刷から積載までをワンパスで完結させる小〜中ロット向け生産システムは、「imagePRESS V900」のポテンシャルを示す具体例として来場者の目を引いていました。

印刷会社それぞれのお客さまに寄り添う キヤノンMJの取り組み
キヤノンMJは、お客さまの課題に寄り添うアプローチを体感していただくためのコミュニケーションツールとして「100のお悩み」コーナーを設けました。現場のリアルな「困り事」を100個ピックアップし、1枚ずつカードとして壁一面に掲示したものです。
「中綴じの面付けから印刷指示までを自動化したい」「複数台のプリンターを離れた場所から一括管理したい」「動画やHP制作など、印刷物以外の売上を創出したい」といった課題が書かれたカードの裏面には、課題解決の方法を記載しました。お客さまの課題を共有しながら、最適な解決策を提案する対話の場となりました。


また、業界の大きなテーマである「オフセットからデジタルへの移行」についても、キヤノンMJは独自の支援提案を行っています。現場の業務フローを分析し、デジタル印刷機導入による効果を数値で可視化する「アセスメント評価」により、導入時に想定される課題や不安を整理・解消する取り組みを紹介しました。会場では、実際の導入事例パネル展示で取り上げ、「見える化」支援によって得られた効果を来場者に分かりやすく訴求しました。

インクジェットテクノロジーが切り拓く 印刷業界の未来
印刷業界の労働力不足や細分化するニーズを解決する鍵は、多品種小ロットやバリアブル印刷に柔軟に対応し、スキルレスな「1人複数台稼働」を可能にする印刷機です。特にインクジェットプリンターは高い品質と、大量の仕事を素早くこなす生産性を両立できる点が大きな魅力です。

昨今、行政のDX推進や「ものづくり補助金」などの助成施策も追い風となり、インクジェットプリンターへの移行を検討する事業者が増加しています。
こうした市場の期待に応えるべく、2026年内の発売を予定している枚葉カラーインクジェット印刷機「varioPRINT iX1700」は、新開発のプリントヘッドとラテックスインクにより、オフセットに迫る質感と高精細な画像再現を両立。A4で毎分170枚の生産性を誇り、品質と安定性が高く評価されています。今回は、各種商業印刷、書籍・コミック、紙器パッケージなど、20種類以上のサンプルをギャラリー形式で展示し、その表現力をアピールしました。


さらに、世界で480台以上の導入実績を持つフラッグシップモデル「varioPRINT iX3200」もサンプル展示を通じて紹介しました。A4毎分320ページのスピードを誇る同機は、オフセット印刷機やトナー方式のプリンターが苦手なロット帯の仕事をカバーできます。ブースではプリンティングサービス企業グーフの導入事例から、高稼働・スキルレス運用の実態を紹介し、デジタルシフトがもたらす改善を具体的に提示しました。


装飾用の壁紙やサイングラフィックス分野で導入が進むのが、ロールタイプの産業印刷プリンター「Colorado Mシリーズ」です。独自の「UVgelインク」の採用による速乾性、耐擦過性、白インク対応に加え、オートメンテナンス機能も備えています。今回は、インクジェットコーナーの壁紙として同機での出力品を使用し、その高い品質と実用性をアピールしました。近年は高画質と「小ロット・短納期・省力化」という特性を生かし、ポスター印刷機として採用される事例が増えており、ブースでは実際にユーザー先で使われている店舗のポスターや、キャラクターのアートポスター、ホログラムタイプのポスターを模したサンプルも使って紹介をしました。


印刷会社の制作部門や複写業、建築や設計、フォトグラファー、さらには高品質なポスターを求める流通・小売り・飲食業など幅広いプロフェッショナルのニーズに応える大判プリンター「imagePROGRAF」シリーズからは、高発色・高速出力の「imagePROGRAF GP-2600S」と、圧倒的な写真画質の「imagePROGRAF PRO-1100」を展示しました。


新開発の顔料インク「LUCIA PRO II(ルシアプロツー)」の搭載により画像の堅牢性が飛躍的に向上し、作品の長期保存や搬送時の「傷付きにくさ」を実現した点が特徴です。また、会場ではアートポスターの他、店頭用の“のぼり”や、急成長する“推し活”市場に向けた缶バッジの制作など、多彩な活用事例を提示しました。
ラベル印刷分野では、2026年以降発売予定の水性インクジェット機「LabelStream LS2000」の印刷サンプル展示を通じた情報発信に加え、ラベル印刷の内製化や多品種少量生産に適した「LG-P800」「LX-D400」の実機とサンプルを展示しました。


キヤノンとキヤノンMJでは、次の世代を切り拓く新しい印刷機・プリンターの開発と、印刷業の現場の課題解決に取り組んでいます。インクジェットテクノロジーで広がる、印刷ビジネスの新たな可能性にぜひご注目ください。