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ビルメンCONNECT 2025 ブースレポート

出展報告 ビルメンCONNECT 2025 2025年3月4日(火)~7日(金) 東京ビックサイト・東7ホール

建物・施設のメンテナンス技術 総合展「ビルメンCONNECT 2025」出展

2025年3月に初開催の「ビルメン CONNECT」は、施設管理の最新ソリューションが集結する大規模イベント。キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)は、「あなたの代わりにカメラが働く『8掛け社会』の未来を創る」をコンセプトに、"映像×AI"活用で警備・設備点検を革新し、業務の効率化と品質向上を両立するソリューションをご提案しました。

  • SECURITY SHOW 2025/Good 家電 Expo 2025と同時開催、3展示会合計で162社・団体が出展、32,617人が来場。

人手不足を解決!次世代施設統合管理を実現するキヤノンMJの映像革命

ビルメンテナンス業界は、人材不足や現場の若返り、教育、新たな法規制対応などの課題を抱え、賃金上昇や価格競争が経営を圧迫しています。2040年には生産年齢人口が現在の8割に減少する「8掛け社会」の到来で、さらに深刻化が予想されます。
一方、コインランドリーや無人トレーニングジムなど、管理者不在の無人店舗チェーンが増える今、遠隔からでも、ネットワークカメラで複数店舗を一括監視できる統合管理システムのニーズが急上昇!

キヤノンMJでは、そんな時代にふさわしい「映像管理基盤」を提案。実機デモで警備や点検業務の省人化と品質向上を訴求し、来場者からは「従来の個別管理と比較して、圧倒的に効率化!」と高い評価を得ました。

設備メンテナンスDX

管理業務をスマートに、現場情報を一元化。リアルタイムで現場情報を収集し意思決定をアシストする「IoT×設備点検」

対面接客を超える環境を実現するリモート遠隔接客サービス RURAの凄さ

商業施設やホテルの受付、ビル管理の現場では、入館業務、荷捌き管理、遺失物管理などの対人業務が常駐スタッフの負担となり、より専門性が高い業務に集中したくても、その時間を確保できません。
キヤノンMJは、接客業務のリモート化に強みを持つタイムリープ社の「RURA」を提供。簡単な問い合わせなど、利用者が自己解決可能な業務は自動化しつつ、道案内などの細やかな対応は、遠隔地のスタッフがモニター越しにリアルタイムで対応。これで常駐が不要となり、現場スタッフは本来の業務に専念できるようになります。

また、多言語対応も可能で、増加する外国人対応もスムーズ。さらにネットワークカメラと連携すれば、現地にいなくても周囲の状況が把握でき、的確な接客サービスを実現できます。来場者からは「モニター越しでも、対話と画面共有を使った案内ができてわかりやすい!顧客満足度も上がる!」と高評価でした。

複数拠点の遠隔監視時に、生成AIがデータ活用をサポートするIoTプラットフォームBizStack

全国展開の企業にとって、拠点ごとの設備仕様の違いは頭痛の種。熟練技術者が減る中、現場情報の把握と迅速な意思決定が難しいのが実情です。
キヤノンMJでは、MODE社のソリューション型IoTプラットフォーム「BizStack」を使った解決策を提供。BizStackは、カメラやセンサー情報を一元管理し、生成AIでデータ活用をサポートします。
例えば、工場や物流倉庫などの現場では、多数の制御装置、カメラ、センサーなどが稼働しています。従来、これらの機器はメーカーごとに異なるツールで管理されており、個別での監視や確認が必要でした。しかし、BizStackなら各種情報の一元管理により、カメラ映像の一覧表示や、60種類以上のセンサーデータの表示、データのグラフ化、アラートの検知などが、たった一つのプラットフォームで実現可能です。

また、チャット型AIアシスタント「BizStack Assistant」も提供。タブレットPCやスマートフォンの、SlackやMicrosoft Teamsなどのチャットツール上で、専門知識がなくても、音声入力で対話しながら、施設の状態を確認できるようになりました。カメラ映像やセンサー情報の呼び出し、マニュアルの参照、異常検知時の即時音声通知も可能で、ブラウザ経由でBizStackの画面表示もできます。
特に最近では、建設・土木業界での活用が広がっており、移動に数時間かかるような建設現場や工事現場では、人の代わりにセンサーやカメラを設置し、施工や経年劣化、安全措置対策状況などを移動せずに遠隔監視できる点が大好評です。

リモート映像で現場業務をリアルタイムに管理するSafie Pocket2

建設や製造、警備の現場では、遠隔地にある現場の確認やリアルタイムコミュニケーションが悩みの種。移動の手間やコスト、意思決定の遅れが業務効率を下げていませんか? 

これらの課題を解決するのがセーフィー社のトランシーバー型ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2」。ハンズフリーで現場映像を本部にリアルタイム送信して遠隔指示や監査を可能にし、映像記録機能はエビデンスや技術伝承にも活用されています。

AI警備システム

施設警備をスマートに、様々なリスクを自動検知
24/365のセキュリティ強化と警備業務の省人化を実現する「映像AI×機械警備」

音と光で事件・事故を未然に防止するAXIS社の映像ソリューション

設備点検や修繕業務に追われる現場では、警備品質を保つのが大変です。
キヤノンMJでは、この課題を解決するため、ビデオ管理ソフトウェア「AXIS Camera Station Pro」や物体分析アプリケーション「AXIS Object Analytics」、ネットワークオーディオを組み合わせた映像ソリューションを提供。エッジで解析を行うカメラや各種IoTセンサーが「人間の目の代わり」となり、異常を自動で検知します。
設定は非常に簡単で、事前にPCモニターで映像を確認しながら、マウスを使って「侵入禁止エリア」を囲んで指定し、異常検知時のアクションルール(例: 「警報を鳴らす」「警告灯を点滅させる」)を設定するだけ。設定後は、侵入者や侵入車両の検知、火災の早期発見、不審物の放置などを映像AIが自動で識別。異常を検知すると音声通知や警告灯で知らせるので、監視モニターを常時見張るのが不要に。

また、映像内の特定エリアをプライバシー保護で自動的にモザイク処理する「プライバシーマスキング」機能を活用すれば、飲食店やセルフレジの混雑状況の映像を店頭モニターで表示可能。お客さまは事前に混雑状況を確認できるため、待ち時間のストレスが軽減され、スタッフも案内業務の手間が減り、業務効率が向上します。
このように「AXIS Camera Station Pro」を基盤に、画像解析やカメラ映像、各種センサーを連携させることで多様な機能が提供できるため、来場者からは驚きの声が上がりました。

統合管理による施設運営の高度化を実現

オンプレミス型・ビデオ監視システムMilestone XProtect®とクラウド型・AI映像解析・監視システムVisualStage Pro powered by Arculesのシームレス連携により、高度な施設運営の統合管理を実現します。

今、夜間警備の省人化や効率化が重要な課題となっています。
キヤノンMJが提供する「VisualStage Pro powered by Arcules (以下VisualStage Pro)」は、異なるメーカーのカメラを一元管理できる柔軟性と拡張性がポイント。従来は個別管理されていた録画映像をクラウド上で集約し、効率的に管理・活用できるほか、遠隔地からのリアルタイム監視や緊急時の迅速な意思決定を支援します。

また、VisualStage Proは、世界トップクラスのビデオ管理ソフトウェア「Milestone XProtect®」と連携し、高度かつ効率的なセキュリティ運用を実現します。例えば、VisualStage Proで施設運営のインシデント管理を行い、そのアラームをMilestone XProtectに同期することができます。クラウドとオンプレミスの監視システムを一元管理することで、管理者負担を軽減しつつ、リアルタイムの遠隔監視を可能にします。この連携により、現場の負担軽減と安全性向上が両立するのです。

スマートビルメンテナンス

施設運営をスマートに、映像解析による効率化。映像DXで人や車両の動きを管理し、施設の安全と見える化を実現する「映像DX×施設管理」

スマートビルディング 入退顔認証サービスによる不正侵入防止とスムーズな入退管理

従来のICカードや指紋認証では、「なりすまし」や「紛失・忘れ」、といった問題が発生しやすいとの課題があり、セキュリティや運用効率の向上が求められています。
キヤノンMJでは、こうした課題に対し、キヤノン独自開発のカメラ映像AI顔認証技術とアート社の入退システム「X-LINE」と融合した入退顔認証サービスを提供。ICカードや指紋認証が不要なハンズフリー認証により、入退記録を自動で管理し、「誰が、いつ、どこにアクセスしたか」を正確に記録します。これにより、セキュリティインシデント発生時の調査や勤怠管理も容易になり、運用効率が向上します。

具体的には、サーバールームやBPOフロアのセキュリティ強化だけでなく、衛生面から指紋認証が使えない食品工場でのセキュリティ管理、荷物で両手がふさがっている場合でもハンズフリー認証が実現できる など利便性向上、役員の入退室時の特別感の演出など、快適で安全な環境を提供します。
タブレットやスマートフォンのカメラを使った類似サービスも存在しますが、キヤノンのカメラは、重要施設における屋内の低照度エリアや屋外の逆光環境など、従来は顔認証が難しかった場所でも高い精度で認証でき、環境に左右されない安定したセキュリティ管理を提供します。

トラックバース管理支援ソリューションによる適正なバース管理でホワイト物流を支援

物流業界では、昨今の2024年問題にもある通り、トラックドライバーの長時間労働が課題となっており、その要因の一つが、受付や誘導の入退場の管理など、バース関連の業務負荷といわれております。キヤノンMJでは、立山科学社の車両ナンバー認証システム「認識番長」とシーイーシー社のバース予約管理システム「LogiPull」を組み合わせた「トラックバース管理支援サービス」を提供し、搬入業務の効率化を実現。
「荷待ち時間短縮サービス」では、搬入業者が事前にシステム上で、来場時間とバースを予約。現場に到着した車両は、カメラがナンバープレートを自動で読み取り、車両を認識して予約情報と照合を行い、スムーズにバースへ誘導するサービスです。これにより、荷待ち時間が大幅に削減され、ドライバーの労働環境の改善にも寄与します。
また、ドライバーや作業員の荷積みや荷下ろしなど、実際の荷役作業にかかる時間やその傾向を分析し、カメラで録画した荷役作業の映像と突き合わせて、作業実態を「見える化」する「作業実績管理サービス」も提供。より効率的な運用計画の策定を支援します。

キヤノンMJは「ビルメン CONNECT 2025」にて、"映像×AI"の力で人手不足や業務課題を解決する未来を披露しました。最先端技術を活用し、アライアンスパートナー各社との共創・協業をより一層進め、社会課題の解決に取り組むキヤノンMJに、今後もご期待ください。